Climbed Mt.Bessan on day2. The scenery and the flowers were great but the bush on the trail were wet with morning dew and I got soaked and cold terribly there.
白山テント泊一泊二日・後編
「まさかの”私だけ死闘”の初・別山」
さて、day2。本日は
南竜山荘〜別山〜南竜山荘〜甚之助小屋〜別当出合
という予定。本日東京に帰るため早めの下山を目指しての2:30am起きです。
ゲキ忙しいテント泊の朝ではありますが、「山でも美容を諦めない」がモットーのメンドくさい私(笑)はその分時間がかかります。まずはとにかくお湯を沸かし、着替えてスキンケア&メイクしながら朝ごはん準備。この朝ご飯がねー!毎回同じなんだけど、変える気が全然しない大好物朝ごはんなんですね〜(写真参照)。
4:00テント場出発を目指していましたが、15分遅れて4:15の出発となりました。
真っ暗な中ヘッ電&ソフトシェルジャケット装備で出発。すぐに激下りとなり、暗闇ながら谷があることがわかりました。最下部で渡渉してからは登りです。そのあたりから異変が!?とにかくこのルートは藪漕ぎに次ぐ藪漕ぎで、それはいいのですがそれが前夜の雨でものすごいビッショ濡れなのです。歩くともう洗車機に入ったかというくらい全身が濡れまくり!!冷たくてあっという間に体温を持って行かれるので慌てて上下レインウェアやザックカバーを装着しました。しかし道は急登、早朝とは言え8月です。テントを出た時は寒かったですが登っているとどうしても暑くなり、そのうちに薮がなくなってきたのでもうレインウェアはいいかなと上下脱いでしまいました。ところがまたすぐ藪漕ぎ、藪漕ぎ・・・でも日差しも暑いしビショ濡れでも涼しくて気持ちいいくらいに感じられてきたし、今日は天気もいいから乾くだろう、もうレインウェアはいいやとそのまま登り続けてしまいました。それが敗因!!特に登山道が稜線の西側になるエリアは、太陽が当たらないので薮のビショ濡れも酷く気温も低く、すっかり体が冷えてしまいました。
凍えながら太陽に当たりたい、当たりたいと願いつつ歩き続けましたが、この悪環境+上着を着たり脱いだりしていたためか、この時点でなんとコースタイムを1時間もオーバー。今日の行程を考えると先を急がなくてはいけないことはわかっていましたが、とにかくこの体勢を立て直さなくてはと、やっと道が稜線の東側になりひらけてきた陽だまりでしっかり休憩を取ることにしました。
7:00、立ち止まりよくよく自分の全身をチェックすると、もう胸から下は海に飛び込んだかのように下着までビショ濡れ。なんと靴の中まで海の中のようになっていたのには驚きました。どうやら履いているサポートタイツを伝って靴の中まで濡れてしまったよう(そんなことあるんかい!)。とにかく体は凍えてズタボロだし、なんとか少しでも乾かせるものは乾かしたくて、登山道脇で立ち休憩しつつ(座ったらその分乾かないので)脱げるものは脱ぎまくってその辺に広げて朝の光と風に当てました。
とは言えあまりにずぶ濡れだったためちょっとくらい乾かしても焼石に水だったのですが、納得いかないというか謎過ぎたのは、その後私の後から来たパーティーが何人か通ったのですが、彼らがほとんど濡れているように見えなかったこと。ニコニコ楽しそうにおしゃべりしながら歩いてくるのです。「何で私だけこんなに死にそうになってるんだ!??」と不思議になり、ついには話しかけてしまいました。すると「濡れましたよ〜」とか「葉っぱが冷たかったですね〜」とかお返事してくださるのですが、やはりどう見ても私とは濡れ方のレベルが違う。なんで?どうして?と考えたのですが、結論として、「歩いた順番」かなということになりました。
私はいつもテント場出発はそこまで早い方ではないのですが、今日に限ってこの別山ルートに歩いてきた一番だったらしいのです(テント場が空いていたせいもあると思います)。それで、雨と夜露をたっぷり含んだ笹藪にトップで突っ込んだのが私だったみたいなのです!!それを証拠に、帰りに再び藪漕ぎエリアに入るとほぼ何も濡れておらず(推定20人くらいが通った後)、いやいやそれは日が昇って自然に乾いたんじゃ?と思いきや、人が通っても触れない部分の薮はまだまだびしょ濡れなのが一眼でわかりました。まーそんなわけで、とにかく別山ルートは後半山頂までの稜線のお花畑&絶景が素晴らしいのですが、体はズタボロ、薮の冷たい水が脳内まで浸水してしまった感じで、心の半分で楽しんでいる感じでした。キツかった!!
結局別山山頂にはコースタイム1時間オーバーで到着。やっとそこで一息ついておやつタイム。その間にソックスや上着をまた盛大に干しました。
コースタイムは大幅オーバーしましたが、午後の予定ルートをショートカットすることにしたのと(エコーラインを登って観光新道で下る欲張りプランを諦めて素直に砂防新道を下る)、元々東京に帰るために早めの下山のタイムスケジュールを組んでいたので、慌てず目一杯ゆっくり休憩したのが大正解。帰りは元気に景色やお花を楽しむことができました。
南竜ヶ馬場テント場に帰着したのは結局12:01。元々9:40のはずだったので実に2時間20分のコースタイムオーバーです!!藪漕ぎ→ずぶ濡れ→体温低下→疲労困憊でここまで予定が狂うとは思っていませんでした。
テントに倒れ込んで20分休憩。でもここはとにかく「別当出合17:00の最終バス」という宿命があるので20分でキョンシーのように(古(笑))バキッと起き、何も考えずにとにかくテント撤収、13:00ちょうどに下山を開始しました。
楽しみにしていたエコーラインは登り返さず、勝手知ったる砂防新道を下るだけなのであとは安心。お花も観光新道ほどではなかったですがいっぱい咲いていました♡
とは言え朝のダメージで疲れ果てた体には長かった〜!中飯場までも長かったし、そこから先も長かった。
でも頑張ったおかげで、途中甚之助小屋の上のベンチでバッタリ倒れて盛大に休憩取ったりしつつも(甚之助小屋は混んでるけどあのベンチは無人でした)16:00のバスにギリギリ乗れちゃった!やったあああ〜!
終わりよければすべてよし、と言いたいところですが、要らないお土産もつきまして。。 (^^;)
下山時、あと10分で別当出合というところで登山道が渋滞。慣れていない人が先頭になり、全く道を譲らないのでその後ろに20人くらい連なってしまいました。それに密かにイラついてしまった天罰?その行列が解けてやっと歩けるようになった瞬間、岩でツルッと滑って盛大なる尻餅、痛ァアァア〜〜!!見事な青アザ&酷い痛みを持ち帰ることとなりました。
また1日目にテントを張って中に入って靴下を脱ぎ30秒後?くらいに早速虫に噛まれたのですが・・・なんと敵がブヨだったことが判明(泣)。
帰京後、誰の足!?ってくらい腫れ上がってしまいましたが、ストロンゲスト、最強レベルのステロイド剤のお世話になってようやく治癒しました。
二日間で46300歩、距離21km、累計標高1948m。
疲れすぎて泥水のようになりましたが、それでも二日間の大冒険の達成感、充実感は何ものにも変え難い素晴らしい心の宝物になりました。写真を見なくても、南竜の谷の空気と、あちこちで出会った何万というお花たちが風に揺れているのが見えます。
大好きな白山。今度行った時はここをこう歩きたいとか、早くも次の夢を描いています♡
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