Climbed Mt. Kitadake, the second highest mountain in Japan. The view of Mt.Fuji was amazing and I saw many adorable Alpine flowers still in blooming.
日本で二番目に高い山、北岳に登ってきました。
富士山に登ることには長年なかなか興味が湧かない私ですが、美しい富士山を眺められる山に登るのはだーいすき!!
北岳は南アルプス、白峰三山の最高峰で3192mを誇る、山梨県の名峰です。
標高は高いですが人気の山だけに登山道はしっかり整えられていて、山小屋も豊富にあるので難しい山ではありません。ただとにかく急登がエグい(笑)
でも可愛いお花はいっぱい咲くし富士山や甲斐駒ヶ岳の絶景も素晴らしいので、登ってみると人気の訳がわかります。
今回は1泊2日のテント泊。
1日目は
広河原登山口〜白根御池山荘〜北岳肩ノ小屋〜北岳〜北岳山荘
2日目は、間ノ岳縦走や八本歯のコルには行かず、お楽しみのトラバースルートのお花畑経由でもう一度北岳に登り、そのままピストンで戻ってきました。
1泊2日と書きましたが、1日目は登山口まで小1時間の距離にある芦安駐車場発・朝5:15の始発バスに乗るため前夜から車中泊で乗り込んだので、正確には2泊2日って感じです。
このバスについてできるだけ短く語りたい!!芦安駐車場から出る始発バスは朝5:15出発のはずなのに時間通りに行くと2台のバスはゆるーく満員で(ぎゅうぎゅうじゃないのがちょっと不思議)、それに乗れなかった人が50人くらい行列してました。なんだこりゃー??こういう人気コースのバスってものは臨機応変に増便してくれるものだと思っていたので、え、なんで2台しか来ないの?と面食らったし、「次のバスが来るのは今出る2台が戻ってくるのを待つだけなので7:00になる」と聞いて衝撃。はいい〜!?それじゃあ午後までにテント場に辿り着けないので今日はここで諦めるしかなくなるんですけどー!と言ってる間に2台のバスは、私を含む50人を打ち捨てて出発しちゃいました・・・
奥の手でタクシー相乗りというものがあると調べてありましたが、このタクシーってのがなんと「時刻表のある」ワゴンタクシーで!それタクシーって言わないから(笑)!しかも5:10発の後は7:00発って、それじゃあバスと変わんないし結局全然間に合わないよー!どうなっちゃうんだー!
50人を超える人たちは買ったバスチケットを手に奥の方にズラーッと並んでましたが、最後の方に来た私はチケット売り場すら一旦閉鎖されていてチケットを買わせてももらえません。えーん、ほんとにどうなっちゃうの。。と思っていたら、遠くの方でさっきから朝のお喋りタイムを楽しんでいたワゴンタクシーの運転手さん2名が、今から乗れるとかなんとか言ってるのが聞こえちゃった!?エッエッなになになんですかー??と耳先行でずいずいずいーっと近づいて行ったところ、なんと、何故だか?今乗せてくれるって!?えええ〜ほんとにぃ〜??
その時5:45。タクシーは5:10発と7:00発じゃなかったんかい!時刻表はどうした!とか謎だらけではありましたが、とにかくバスチケットすら買わせてもらえずに呆然と並んでいた5人のうちの1人だった私はなぜかその場で50人をぶっ飛ばしてその相乗りタクシーに乗れてしまいました。チケットを買えないでいたことが逆に幸いとなったみたい??バスは1460円、相乗りタクシーは1500円だから値段も全然変わらないし、タクシーは軽いのでスイスイ走って、バスが1時間かかるところを45分で広河原の登山口に着いてしまいました。
以上全然短く語れなかったけど、悲劇から天国への展開が激しすぎたのと、あんなに人気のコースなのに信じられない程のんきなシステムだったので書いておきました。ワゴンタクシーの運転手さんはこの数日忙しすぎてお昼ごはん食べてないって言ってたし(時刻表関係なくとにかくピストンで働いているんですね(涙))いろいろと危ないのでもっとバスの台数を増やすべきと思いました〜
さあ、気が済んだのでここからやっと登山について語ります(笑)。
今回のコースは一日目のコースタイムは8時間45分、アップ1732m、下りは380m。2日目はほぼピストンで戻るのでアップダウンはその逆って感じです。
北岳は最初の30分以外ずーっと急登、と聞いてましたが、そんなことはありませんでした。割と最初から急登あります(笑)。その代わり、途中の白根御池山荘の前後小一時間はほぼ等高線沿いでほんとーうに緩やか。ここだけ!!ホッとできます。あとはとにかく鬼のような急登シバリ〜!
特に白根御池山荘のすぐ上には草スベリという2時間半も続く有名な急登があり、そこに突っ込んでいく猛者どもも多かったですが(かなり年配の人も居たので尊敬)、お上品なワタクシは危うきには近寄らず、ちょっと遠回りにはなりますが、大樺沢二俣を経由し傾斜がマシな右俣コースを登りました。ところが「これのどこがマシなのですか!?」と天に文句を言いたくなるくらい(笑)そちらも結構な急登で!小太郎尾根分岐まではとにかくキツかったです。
小太郎尾根分岐からはいきなり景色が変わり気持ちの良い広い尾根歩きに。でもホッとしたのも束の間、結構ゴッツゴツな岩場も現れたりしてなかなか気は抜けません。肩ノ小屋に着いた時は相当消耗した上にすっかりガスにまかれて何も見えず残念でしたが、小屋のカレーライスをワシワシ食べて元気が蘇りましたー!
そこから北岳山頂までは50分も登れば着いちゃいます。ガッコンガッコンの岩場の連続でしたが、意外と岩場好きの私は楽しく登れて思ったよりあっけなく登頂できてびっくり。その割に山頂でぶっ倒れてる死体写真がありますが〜(笑)。
山頂の向こう側に下ったところにある北岳山荘には15:50到着。到着した時は雲で真っ白、景色はほとんど見えなかったのですが、夕方になるにつれ雲が晴れて富士山の絶景がものすごいことになってきて、テントの中から眺めているだけで時間が過ぎていく感じでした。テント場の夕方から夜への時間、大好きです。
翌日は午後天気が崩れるとの予報だったので朝3時起き、5時出発の予定でしたがまたまた45分遅れてテント場出発。なんだか最近朝の撤収のろのろカメさん病にかかっております(笑)。いいんだもーん!この世とは思えないほど美しい朝焼けの富士山をたっぷり堪能できたから!そしてこの後が、今回のクライマックスと言っていいほど凄かったー!
北岳山荘の北側のトラバース道はこの山域随一のお花畑エリア。富士山を望む斜面で朝露に濡れる高山植物たちの可愛さってーたらアナタもうもうもう!!まさに地球の宝物としか言いようのない尊い尊い可愛らしさで、一つ一つに心奪われ目を見張り、立ち去り難いことこの上なく、全っ然進まなくて本当に困りました。今東京で思い返しても、本当の天国だった気がするほどの場所でした。
お花畑の後は八本歯のコル経由で下山するのが最短ってこともありそちらに進む人も多かったですが、そちらは落石も多かったり、やや危険も伴うコース。というわけで危ないところキライな私は、昨日北岳山頂が霧でなにも見えなかったこともあり、もう一度山頂に登ってそこからはピストンで戻るコースにしました。朝7時台の山頂はピーカンで素晴らしい絶景、最高でしたー!
帰りもウンザリするほど急登を下りまくり(急登の下りは膝への負担が大きいので注意)、白根御池小屋では行きに見て狙っていた台湾スイーツ豆花を食べ、イギリス在住のドイツ人夫妻とおしゃべりしたりしながら下山。遊び過ぎでまたまた大幅に予定を過ぎて下山は15時になってしまいましたが奇跡的に降られず、車に乗った瞬間に土砂降りに見舞われるという狙ってもできない超ラッキーなフィナーレとなりました。
今回はとにかく高山植物が期待以上に素晴らしく、富士山の絶景もずーっとずーっと眺められて、本当に心洗われる二日間でした。急登はキツイけど、北岳楽しい♡!広河原山荘も白根御池小屋もとっても綺麗な小屋だったし、次回は下の方で一泊してから登るとか、間ノ岳縦走もしてみたいとか、登山の夢はブレーキかけないと広がりまくっちゃうので要注意です(笑)。

キンロバイは北アルプスや中央アルプスでは咲かず、なかなかお目にかかれないお花です。






オオバセンキュウ
ミヤマトリカブト
ゴマナ
セリバシオガマ
シモツケソウ
キオン








右上から時計回りに
トモエシオガマ
ヤマホタルブクロ
コウゾリナ
マルバダケブキ
ミヤマトリカブト
キオン

ここのハクサンフウロはちょっとハクサンフウロに見えない子も多くて、あなた誰ちゃん?と話しかけまくってたら、通りがかりのおばちゃんがフウロ!と教えてくれました。下二つはフウロですが、違うお花に見えますよね〜
右上から時計回りに
オニシバリ
イタドリ
ハクサンフウロ
ハクサンフウロ
ヤマハハコ
センジュガンピ

右上から時計回りに
ミソガワソウ
イワインチン
ミヤマアカバナ
ミヤマキンバイ
オニシバリ
ヤマホタルブクロ


右上から時計回りに
ミヤマトリカブト
タカネナデシコ
イワアカバナ
シモツケソウ
センジュガンピ
ミヤマキンポウゲ


ウメバチソウはその名の通り梅鉢のような整った造形美です。
右上から時計回りに
オヤマリンドウ
イブキトラノオ
オンタデ、ミヤマアキノキリンソウ
ミヤマトリカブト
ミヤマコゴメグサ
ウメバチソウ

ハイホー🎵ハイホー🎵のメロディで力なくヘナヘナ呟いております






右上から時計回りに
チシマギキョウ
トウヤクリンドウ
イワツメクサ
シロバナタカネビランジ
ミヤマダイコンソウ
ハクサンイチゲ



ウスユキソウは何度見ても神秘的な美しさで大好き
右上から時計回りに
イワギキョウ
ミヤママンネングサ
シロバナタカネビランジ
イブキジャコウソウ
トウヤクリンドウ
ミネウスユキソウ





右上から時計回りに
イワベンケイ(果実)
ミネウスユキソウ
不明
タカネコウリンカ
イブキジャコウソウ
タカネシオガマ



















タイツリオウギは独特のムード。黄色いお花はほんと見分けが難しいのですがこの子は〜、キンロバイかなあ〜?
右上から時計回りに
タカネナデシコ
ミソガワソウ
タイツリオウギ
ヤナギラン
ミネウスユキソウ
キンロバイ



ミヤマトウキはなぜかこのように真ん中だけが先に赤くなることが多いので、これまた整えられた花束のようです
右上から時計回りに
ウメバチソウ
ミヤマリンドウ
クガイソウ
ミヤマトウキ



ここからは昨日下ってきたのと同じ道になります。北岳山荘までは25分くらい!がんばるぞー

間ノ岳、ゆったりカッコいいなあ〜






てことはこの後から急登祭りだよ〜!あー怖(笑)


右上から時計回りに
ミヤマシシウド
シモツケソウ
グンナイフウロ
ハクサンフウロ
ウメバチソウ
チシマギキョウ


もうはらぺこなので、ここでお昼に。この小屋は行きでも感じた通り、いろいろととてもオシャレで素敵なんですがその分お値段もお高め。チキンスパイスカレーっていうのがすごく美味しそうで食べたかったんですが、1600円もしたので持ってきたカップヌードルのランチにしました。私のラクサはチキンスパイスカレーよりも美味しいも〜ん!


ニッコニコ顔でちょうちょを追いかけるちょうちょ博士おじさんにも遭遇しました。アサギマダラは前日からよく見かけていましたが、博士が教えてくれたのでヒオドシチョウを見ることができたのも大収穫でした。
ヒオドシチョウ
アサギマダラ

さてこのあとはまたまた、あの異様に本数の少ないバス&ワゴンタクシーを延々と待つことになります。結局一時間後に、その時刻表とは全然関係ない時間にやってきたワゴンタクシーに乗ることができました。このルールなき謎の展開をドイツ人ご夫妻に説明するのが心苦しいやら可笑しいやらでした(笑)
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