Went hiking to Mt.Nokogiriyama in Niigata. The beauty of the last one of Paeonia japonica made me very happy but 90minutes later sadly I found the flower was stolen.
●どうしても見たかった!「お花探して二往復」と、ショックな「花ドロボー事件」
日本には鋸山という山がたくさんあるらしいのですが、今回は新潟は長岡市にある鋸山に登ってきました。地元の人々に大変愛されているお山で、さすがはたくさんのかわいいお花で人気のお山だな〜と思っていたら、本日の私の観察・調査によると山菜採りが目的の人が半分くらいだったかも?花よりダンゴ♡
標高は756m。登山口から山頂に登ってピストンで戻るコースだとさすがに物足りないので、今回はお隣の枡形山(標高718m)に足を伸ばす周回コースで歩いてきました。
朝8:15、花立峠登山口からスタートすると、朝から早速暑い〜!景色ももうすっかり夏山で、新緑がモリッモリ!!何十種類もの木や植物の、輝くばかりの生まれたてのモリモリ緑がいっぺんに目に飛び込んできて「山盛りサラダみたい〜!」と何度か叫びました(≧∇≦)
よく整備されて歩きやすい登山道を暑い〜暑い〜と登りつつも、目は常に登山道両脇キョロキョロで大忙し。ピンクが可愛いタニウツギや紫陽花みたいなヤブデマリ、足元には紫や黄色のスミレ類など(スミレ類は多すぎて毎年分別放棄(笑))、可愛いお花がたくさん咲いています。でもやはり今日の目的はサンカヨウとヤマシャクヤク♡!
特にサンカヨウはこの花立峠コースにあるらしいのでキョロキョロ〜キョロキョロ〜・・・あれ?・・・ない・・・と登るうち、三合目の道標を最後に位置を示すものもなくなり、9:33八合目にあたる花立峠に着いてしまいました。
花立峠からはいきなり道が緩やかになり、新緑の森の中を最高の気分で歩いていると、これまたモリッモリのイワカガミが現れました。こんなにタワワなイワカガミ見たことない。お花がずっしりドバーーー!と大量についていて、元気すぎて笑っちゃいました。そこから鋸山まではイワカガミ天国。私はお花に夢中でしたが、周りは山菜や根曲竹に夢中な人ばかりで、みーんな袋を提げて登山道から外れたところに分け入っては戦利品を持ち帰っていました。
10:06鋸山登頂。山頂は狭いですが素晴らしい景観が望めます。この山頂と登山口のピストンの人が圧倒的に多いようでしたが、私はもう少し進んでみることに。この先ちょっと行ったところにシラネアオイが咲いているらしいという情報があったので・・・しかし〜、なんだか道はすぐに険しくなり、岩ゴツゴツのかなりの急坂で足場も悪く、同じようにシラネアオイ探索に進んできても引き返す人続出。私の前を果敢に進んで行った女性も結局見つけられずに戻ってきました。シラネアオイはあちこちで見てるのでまだいいとして、見たかったサンカヨウも見られてないし・・・と、偶然その場に居たお花好きマダム様とお話したら「あら?サンカヨウは花立コースの六合目の鐘のところに咲いてましたよ〜」と!!えーっ!!私あんなにキョロキョロしてたのに何やってたんだろ!?てか六合目ってどこだったの??と大パニック。
今回は周回コースのつもりだったので下山時には花立コースは通らない予定でしたが、そんなの悔しすぎるので、もうこれは六合目まで一度下りてまた登り返して周回すればいいやと決心。ついでに別のオジサマには「花立峠の先に最後の一輪だけ、ヤマシャクヤクが咲いている場所があるよ〜」と教えてもらったので、それも探しつつ花立コース方面に下りて行きました。
花立峠の先のヤマシャクヤクは、登山道から少し入った小道の先にひっそりと隠れて、本当に一輪だけ、それはそれは美しい山のお姫様のように咲いていました。その凛と高貴な姿はまさに感動的で、私は写真も動画もたくさん撮影し、宝物のような時間を過ごしました。
そして気になるサンカヨウを求めて花立コースをずんずん下りまくると・・・・あーーっ!咲いてたあああー!!登山道のすぐ脇、かなり目立つところに、可愛いサンカヨウがしっかり咲いていました。なんでこれが見えなかったのか!?原因としては日差しが強すぎて全てが白っぽく見えていて見落としたらしいのですが、それにしても自分のヌケっぷりにガッカリ(笑)。しかもここが六合目ってどこに書いてあったの?と思ったらなるほど、わかりました。朝登りでここを通った時、木の下にあるベンチに座っていた年配のご夫婦とちょっと楽しく会話したのですが、そのベンチの真後ろに六合目の道標があって全く見えなかったのでした。ここが六合目だったんだー。
六合目は木の下のベンチも可愛いし、少しひらけたとても気持ちのいいところなのでついでにそこでお昼ごはんタイム。食後はそのエネルギーで八合目の花立峠へ登り返し、今度は朝とは逆の桝形山方面に進みます。
ここで今回一番のショックな事件発生です。せっかくもう一度通りかかったので、先ほど一度お目にかかったヤマシャクヤクのお姫様にもう一度会いに行こうと登山道からそれた小道を進んでいくと・・・居ない。そんなバカな。
ほんの1時間半前に、確かにこの場所で見たので、そんなはずはないと混乱しながらさっき撮った写真も確認して探しました。すると、茎にハサミで剪られた箇所を発見しました・・・
なんで?どうしてそんなことができる?
「あそこで見かけましたよ〜!」とか「最後の一輪ですよ〜」とか情報を交換しあって、みんなで大切に楽しんでいたはずのお花なのに。
山菜採りの人があんなにたくさんいるお山なので、そのあたりの感覚が普通の山と違うのか?それを斬り取った人はどんな気持ちで剪ったのか?
その後は楽しいはずの縦走なのに、剪られたお姫様のことで頭がいっぱいになってしまい、桝形山までたくさんたくさん咲いていたイワカガミちゃん達を見ても悲しくなってしまうほどでした。
ずっとうわの空で歩いていましたが、枡形山の先の萱峠からの絶景にはびっくり。白銀の越後駒ヶ岳を正面にダイナミックなパノラマの絶景には押し倒されるような迫力がありました。
私は心身共に疲れたのか、なんと本当に押し倒されて芝生の真ん中に大の字でブチ倒れしばらく眠ってしまいました。山の空気とジリジリ暑い太陽の日差しが、ナウシカのオウムの金の触角のように(古い(笑))私を癒してくれたように思います。
萱峠コースの下山ルートは、沢に向かって切り立ったロープ箇所や、大量の落ち葉が踏まれてパウダー状になってツルツルなところ、なんてことない土に見えてもやたらと滑るところなど、花立コースよりは歩きづらかったですが、15:39無事下山。
登り返してまで見たかったお花を探し、全部見られたのはとても嬉しく大満足の山行でしたが、あの剪り取られてしまったお姫様の最後の輝きは、夜目を閉じても目に浮かんできてしまうのでした。
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