2024.05.mid 鋸山・桝形山

Went hiking to Mt.Nokogiriyama in Niigata. The beauty of the last one of Paeonia japonica made me very happy but 90minutes later sadly I found the flower was stolen.

●どうしても見たかった!「お花探して二往復」と、ショックな「花ドロボー事件」

日本には鋸山という山がたくさんあるらしいのですが、今回は新潟は長岡市にある鋸山に登ってきました。地元の人々に大変愛されているお山で、さすがはたくさんのかわいいお花で人気のお山だな〜と思っていたら、本日の私の観察・調査によると山菜採りが目的の人が半分くらいだったかも?花よりダンゴ♡
標高は756m。登山口から山頂に登ってピストンで戻るコースだとさすがに物足りないので、今回はお隣の枡形山(標高718m)に足を伸ばす周回コースで歩いてきました。

朝8:15、花立峠登山口からスタートすると、朝から早速暑い〜!景色ももうすっかり夏山で、新緑がモリッモリ!!何十種類もの木や植物の、輝くばかりの生まれたてのモリモリ緑がいっぺんに目に飛び込んできて「山盛りサラダみたい〜!」と何度か叫びました(≧∇≦)

よく整備されて歩きやすい登山道を暑い〜暑い〜と登りつつも、目は常に登山道両脇キョロキョロで大忙し。ピンクが可愛いタニウツギや紫陽花みたいなヤブデマリ、足元には紫や黄色のスミレ類など(スミレ類は多すぎて毎年分別放棄(笑))、可愛いお花がたくさん咲いています。でもやはり今日の目的はサンカヨウとヤマシャクヤク♡!
特にサンカヨウはこの花立峠コースにあるらしいのでキョロキョロ〜キョロキョロ〜・・・あれ?・・・ない・・・と登るうち、三合目の道標を最後に位置を示すものもなくなり、9:33八合目にあたる花立峠に着いてしまいました。
花立峠からはいきなり道が緩やかになり、新緑の森の中を最高の気分で歩いていると、これまたモリッモリのイワカガミが現れました。こんなにタワワなイワカガミ見たことない。お花がずっしりドバーーー!と大量についていて、元気すぎて笑っちゃいました。そこから鋸山まではイワカガミ天国。私はお花に夢中でしたが、周りは山菜や根曲竹に夢中な人ばかりで、みーんな袋を提げて登山道から外れたところに分け入っては戦利品を持ち帰っていました。

10:06鋸山登頂。山頂は狭いですが素晴らしい景観が望めます。この山頂と登山口のピストンの人が圧倒的に多いようでしたが、私はもう少し進んでみることに。この先ちょっと行ったところにシラネアオイが咲いているらしいという情報があったので・・・しかし〜、なんだか道はすぐに険しくなり、岩ゴツゴツのかなりの急坂で足場も悪く、同じようにシラネアオイ探索に進んできても引き返す人続出。私の前を果敢に進んで行った女性も結局見つけられずに戻ってきました。シラネアオイはあちこちで見てるのでまだいいとして、見たかったサンカヨウも見られてないし・・・と、偶然その場に居たお花好きマダム様とお話したら「あら?サンカヨウは花立コースの六合目の鐘のところに咲いてましたよ〜」と!!えーっ!!私あんなにキョロキョロしてたのに何やってたんだろ!?てか六合目ってどこだったの??と大パニック。
今回は周回コースのつもりだったので下山時には花立コースは通らない予定でしたが、そんなの悔しすぎるので、もうこれは六合目まで一度下りてまた登り返して周回すればいいやと決心。ついでに別のオジサマには「花立峠の先に最後の一輪だけ、ヤマシャクヤクが咲いている場所があるよ〜」と教えてもらったので、それも探しつつ花立コース方面に下りて行きました。
花立峠の先のヤマシャクヤクは、登山道から少し入った小道の先にひっそりと隠れて、本当に一輪だけ、それはそれは美しい山のお姫様のように咲いていました。その凛と高貴な姿はまさに感動的で、私は写真も動画もたくさん撮影し、宝物のような時間を過ごしました。

そして気になるサンカヨウを求めて花立コースをずんずん下りまくると・・・・あーーっ!咲いてたあああー!!登山道のすぐ脇、かなり目立つところに、可愛いサンカヨウがしっかり咲いていました。なんでこれが見えなかったのか!?原因としては日差しが強すぎて全てが白っぽく見えていて見落としたらしいのですが、それにしても自分のヌケっぷりにガッカリ(笑)。しかもここが六合目ってどこに書いてあったの?と思ったらなるほど、わかりました。朝登りでここを通った時、木の下にあるベンチに座っていた年配のご夫婦とちょっと楽しく会話したのですが、そのベンチの真後ろに六合目の道標があって全く見えなかったのでした。ここが六合目だったんだー。

六合目は木の下のベンチも可愛いし、少しひらけたとても気持ちのいいところなのでついでにそこでお昼ごはんタイム。食後はそのエネルギーで八合目の花立峠へ登り返し、今度は朝とは逆の桝形山方面に進みます。
ここで今回一番のショックな事件発生です。せっかくもう一度通りかかったので、先ほど一度お目にかかったヤマシャクヤクのお姫様にもう一度会いに行こうと登山道からそれた小道を進んでいくと・・・居ない。そんなバカな。

ほんの1時間半前に、確かにこの場所で見たので、そんなはずはないと混乱しながらさっき撮った写真も確認して探しました。すると、茎にハサミで剪られた箇所を発見しました・・・

なんで?どうしてそんなことができる?
「あそこで見かけましたよ〜!」とか「最後の一輪ですよ〜」とか情報を交換しあって、みんなで大切に楽しんでいたはずのお花なのに。
山菜採りの人があんなにたくさんいるお山なので、そのあたりの感覚が普通の山と違うのか?それを斬り取った人はどんな気持ちで剪ったのか?
その後は楽しいはずの縦走なのに、剪られたお姫様のことで頭がいっぱいになってしまい、桝形山までたくさんたくさん咲いていたイワカガミちゃん達を見ても悲しくなってしまうほどでした。

ずっとうわの空で歩いていましたが、枡形山の先の萱峠からの絶景にはびっくり。白銀の越後駒ヶ岳を正面にダイナミックなパノラマの絶景には押し倒されるような迫力がありました。
私は心身共に疲れたのか、なんと本当に押し倒されて芝生の真ん中に大の字でブチ倒れしばらく眠ってしまいました。山の空気とジリジリ暑い太陽の日差しが、ナウシカのオウムの金の触角のように(古い(笑))私を癒してくれたように思います。

萱峠コースの下山ルートは、沢に向かって切り立ったロープ箇所や、大量の落ち葉が踏まれてパウダー状になってツルツルなところ、なんてことない土に見えてもやたらと滑るところなど、花立コースよりは歩きづらかったですが、15:39無事下山。
登り返してまで見たかったお花を探し、全部見られたのはとても嬉しく大満足の山行でしたが、あの剪り取られてしまったお姫様の最後の輝きは、夜目を閉じても目に浮かんできてしまうのでした。

いました、いました、登山道から少しだけ外れたところに、ヤマシャクヤクのお姫さま〜!!まさにこの子が最後の一輪でした。
まんまるい花びらの中に守られた宇宙。
そのひっそりと尊い美しさに呼吸を忘れ、瞬きを忘れました。
この90分後に、ここで大ショックを受けるとは知らずに・・・
13:40萱峠からのパノラマの絶景は必見!ここ最高
心身共に疲れた私はここでいきなり爆睡。子供の頃から外で大の字が大得意です
10:03鋸山登頂。山頂は狭いですが景観はひろーい!
8:17、山菜採り目当ての地元の家族連れグループさんなどに混じって、花立登山口より登山開始〜!
現在地から→花立峠→鋸山→花立峠→桝形山→萱峠→三ノ峠分岐と周回の予定。
(実際は花立峠と枡形山の間で一旦六合目まで下りて登り返してきました)
可憐なタニウツギ。本当に可愛いお花です。大きな木にたくさんお花がつくのも魅力
歩き始めてすぐ、滝が見えてきました。タニウツギや藤、オオカメノキなどお花もいっぱいの贅沢な景観
8:44もう三合目〜。フライパンの鐘が可愛すぎる。と思ったらここの登山道はずーっとこんな感じで、この後何度も第二の人生を歩む電気釜さんに出会います(笑)
新緑のあまりのモッコモコぶりに思わず声を上げました。真ん中に続く登山道が埋もれてしまいそうなほど、若葉たちのエネルギーが弾けています
右上から時計周りに
ヤブデマリ
キジムシロ
キランソウ
オオバキスミレ
カキドオシ
ハナニガナ
登り始めて30分ちょいでもうこんな景観が。新潟の景色は水田が美しいのが大好き
9:12 ここ、少しひらけていて、真ん中に一本の木があって、その下にベンチがあって、絵本の中みたいなすっごく可愛い場所です。そこに並んで座っているおじさんおばさんがとっても可愛く見えたのでそう言ったら「アッハッハッハこんなジジババつかまえてそんなこと言ってくれちゃって〜!」と楽しい会話になりました。というわけでそのお二人の背後にあった六合目の看板を華麗に見落とし、ついでに探しまくっていたサンカヨウまで見落とすというサザエさんみたいな失敗をここでカマシましたとさ!(笑)
種類が多すぎて毎年全力で分類を放棄している「スミレ類」ちゃん達。紫と黄色、両方がたくさん咲いてますます可愛い
登山道脇の、ここの藤は見事でした
9:33 花立峠通過。ここまで結構急登でしたがここからいきなり、しばらく公園の中みたいになだらかになります
鋸山〜桝形山一帯はイワカガミ天国でしたが、この花立峠からすぐのところの花付きが一番見事でした。てかこんなにタワワなイワカガミちゃん初めて見たんですけどー!びっくり(笑)
花立峠から鋸山山頂までの道は、最初しばらく公園の中のようになだらか
10:03鋸山登頂。山頂は狭いですが景観はひろーい!
山頂の少し先にある絶景スポット。このさらに先にシラネアオイが咲いているとの情報があり、果敢に進もうと頑張りましたが道が悪すぎて断念。一人勇敢に突っ込んでいった女性も断念して戻ってきました
というわけでおやつです。頂き物の百人一首サブレ、見た目はユニークだけど材料も味もすごくシンプルで美味しいです
白いお花シリーズ♡
上段ふたつはクルマバソウ。段々に増えていく葉っぱが可愛い!!
中段左から
オオケタネツケバナ
チゴユリ
ミミナグサ
ズミ
11:21花立峠まで戻ってきましたー。本来ならこのまま桝形山へ行く予定でしたが、サンカヨウを見つけ損ねた私は六合目まで下りる決意を固めました(笑)。でもその前に見たいものがあるので寄り道♡
先程山頂で「花立峠のちょっと先に最後の一輪のヤマシャクヤクが咲いてるよ〜」とおじさんに教えてもらったので、六合目まで下りる前に早速見にきました。その手前の景観が素晴らしい
いました、いました、登山道から少しだけ外れたところに、ヤマシャクヤクのお姫さま〜!!まさにこの子が最後の一輪でした。
まんまるい花びらの中に守られた宇宙。
そのひっそりと尊い美しさに呼吸を忘れ、瞬きを忘れました。
この90分後に、ここで大ショックを受けるとは知らずに・・・
ヤマシャクヤクのお姫さまのスポットからまたまた花立峠に戻り、サンカヨウ求めてガンガン下って六合目まで下りてきました。あー!さっきおじさんとおばさんと楽しくお話したここが六合目だったのねえ〜!電気釜の鐘だいすき(笑)
というわけでめでたくサンカヨウにも出会えました!登山道のすぐ脇にガンガン咲いていて笑っちゃいました。日光が強すぎて色が飛んでいて見えなかったというのが言い訳です(笑)。サンカヨウ、かわいいお花〜!
あなたに会えてよかった
12:02この六合目がいたく気に入ったのでここでいきなりランチ!これから登り返すしね(≧∇≦)
それにしてもこのラクサは何度も食べても最高。ただ添えてある薬味を全部入れるのには高度な技術が必要なので皆様ご注意を(笑)
上を見上げると電気釜の鐘(笑)
六合目から花立峠に登り返す途中に、シラネアオイがまだ一輪だけ咲いてるよ!と教えてくれたオバサマがいらしたので目を凝らしながら登ってきたら・・・居ましたー♡!
もう少ししおれかけだったので、遠くから撮ってあげました
12:37 ハイ本日4回目の花立峠でございます!何回通るんだよ(笑)
せっかく来たのだからと、先程ヤマシャクヤクのお姫さまに会えたところに戻ってきました。
なのに・・・いない。
写真と比較して調べたら、切りとられた跡がありました
気を取り直して桝形山方面に進みます。手前にウニュ〜とおててを伸ばしてきたユニークな形の木
尾根一帯がイワカガミ天国です
桝形山方面は花立コースより人が少なく、道も自然な感じ
パッと見歩きやすく見えるのですが、大量の落ち葉がパウダー状になっていてすべるすべる、登っていてもズルズルな箇所もありました
アオキさん、名前は平凡ですが渋いお花がなかなかおしゃれです
13:29 桝形山登頂。景観のないお地味な山頂です
桝形山の先の萱峠。ここからが素晴らしかった!
萱峠からの絶景。写真では伝わりづらいかもしれませんが、この目の前の下の方の景色(画面右あたり)が特にすごかったんです。可愛らしい段々になったような斜面に木々の一本一本が絵のように美しく、ホビットがうろちょろ歩いてそうな景色でした
13:38萱峠。安定の電気釜!(笑)
青空に眩しい電気釜。なんかたまらなく好き(笑)
13:40萱峠からのパノラマの絶景は必見!ここ最高
心身共に疲れた私はここでいきなり爆睡。子供の頃から外で大の字が大得意です
日の光をガッツリ浴びてよく寝たので元気に下山!体がぽかぽかのお布団みたい。しかし落ち葉が多い〜真ん中は落ち葉の底なし沼のようになっているので注意
ウワミズザクラ
サンカヨウ、ここにも咲いていました〜。
可憐なお花、大好き♡
15:15 丸太のベンチで一休み
右から時計周りに
カキドオシ
スイバ
ニリンソウ
ヘビイチゴ
ジブリみたいな可愛い葉っぱ!おなまえ不明
ヤブデマリ
15:25 ここ、地味に怖かったです。左側が切り立ってその下は沢!道はしっかりありますが滑ったら最後なのでロープから手は放せません
プチ危険箇所を振り返ったところ
タニウツギ。花びらのピンクのグラデーションがたまりません
タニウツギ
この藤の花がすごかった!!20mほどもある木に絡まって、藤の花の大滝のようになっていました。左手にはタニウツギも咲いていて壮観でした
15:40 萱峠コース登山口に下山しましたああああ!!
たかがお花一輪であんなにショックを受けるのもおかしいかもしれませんが、温泉入ってここにきてやっと元気になれました!!(笑)
新潟登山が決定した瞬間に予約を入れるこのマメな愛。毎回「マルゲリータブッファラ」と「ピットーレ」と「ビスマルク」が絶対に外せません(≧∇≦)@Pittore,Iwappara
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