A long, hard but super great experience of climbing Houou-sanzan in Yamanashi. I woke up at 2am in my tent and left there at 3:55am to the summit.
GWに登った鳳凰三山、後編です。
南御室イビキオーケストラの皆さんの迫力ある演奏の中(笑)2時起床。私は朝の支度に時間がかかる系女子なのでとにかく大急ぎで準備、いつもの大好物のテント朝ごはんを作って食べ、3:55に出発です。
真っ黒な中ヘッデンつけて歩くのは得意ではないのですが、やはり冒険感、非日常感があって気分が高揚します。チェーンスパイクはつけてますが暗闇の中のモッコモコの雪道、急登も多いので慎重に。無心に登り続けるうち、少しずつ少しずつ、木々の向こうの遠くの空が色づいてきました。
4:50砂払にて、朝焼けの中の幻想的な富士山に眺めに出会い感動!!その後ちょいモルゲンロートな白峰三山にも出会え、頑張ったご褒美の素晴らしさに一気に元気になりました。そしてまもなく5:04、朝焼けの暖色の光の中、眼下に薬師岳山荘が見えてきました。
山荘から薬師岳山頂まではすぐで、5:26薬師岳登頂。白峰三山の絶景が素晴らしすぎて、写真撮ったり盛大にのんびり遊びました。
そこから観音岳まで、しばらくはなだらかで天国のような美しい稜線歩きです。朝の光の中、雲上の砂浜をお散歩するのは最高の気分!!最後ゴツゴツとした岩場をちょっと登って
6:05ついに観音岳登頂。三つの山の中で最高標高のお山です。この鳳凰三山コースは慣れた人やのんびりコースが好きな人はここをゴールとして引き返し、「鳳凰二山」コースとする人も多いようですが、初めてで全部見たい私はヒーコラ言いつつ先に進む予定です。
観音岳山頂は岩ゴッツで狭いですが、白峰三山や八ヶ岳、甲斐駒ヶ岳や仙丈ヶ岳の絶景はもちろん、これから進む道が全部見渡せるのは最高の眺め。ここからまた激下りして〜!赤抜沢ノ頭に登って下りて〜!というルートが全部見え、目指す地蔵岳山頂の奇岩、オベリスクと呼ばれる有名な眺めが、朝の空気の中、平然とそびえています。山頂でまたまた20分以上たっぷりと景色を楽しんでから再び歩き始めると、この観音岳の下りはヤバイくらいの激下りでございます。これを後で登り返すのか〜と思うと気が重く、オリタクナイヨーー!と叫びながら下りまくる変人が一名、現場で確認されました(笑)。
ここから次の赤抜沢ノ頭までには、今回一番歩きにくかった雪の崖でサバイバル体験(当社比)があったり、相当な急坂も多かったりで、もういい加減ゼーゼーハーハー。7:48赤抜沢ノ頭についた時は、早くもお腹が空いてきたこともありなかなかのヨレヨレっぷり、相変わらず抜群の燃費の悪さです(笑)。
地蔵岳の奇岩オベリスクはすぐそこに見え、まさかあの山頂までは行かない(行かれない)ことは知っていましたが、ハテ山頂標はどこにあるの??と思いつつ下って行きます。赤抜沢ノ頭と地蔵岳の間の一番低くなっているところは広い砂浜のようになっていて、そこには無数のお地蔵様がいて、なんだかこの世の果てのような異様な光景です。
そこで休んでいる人も多かったですが、とにかく山頂標はどこですか〜、とオベリスクに向かって登り始めました。少し登るとすぐに、普通には登れなさそうな岩場となり、一般的な登山ルートとしてはここまでかな?というあたりにまたお地蔵様が居たので、んー?わかんないけど、ここを山頂としよう!と勝手に決めて(笑)記念撮影。そして下りてきてみたら・・・先程の広い砂浜地帯の下の方に、山頂標があったではないですか!ええ〜??ここ!?さすがに手前過ぎ&低過ぎませんかね〜!?と思いましたが、ありがたく再び記念撮影させてもらいました。
8:20、空腹も限界になってきたので、お昼としては早過ぎではありますがその「低い」山頂でごはんを食べることに。本日は朝3:00に朝ごはんを食べ、8:20にこのお昼ごはん、そしてあとで南御室小屋で昨日見かけて美味しそうだったカレーを第二回お昼ごはんとして食べてやろうと今決定しました(笑)。
第一回お昼ごはんを食べて多少は元気になったとは言え、そこからの下山ルートがめっちゃ長かった・・・。とにかく観音岳ね、アヤツがヤバ過ぎます(笑)。登っても登っても終わらない急登!このコースを午前中に下山してる人とか信じられない。
それでも縦走らしい、これから進む道が全部見渡せる絶景&富士山のコラボにも出会えて大いに感動しつつ、平和と健康に感謝しつつ、3時間頑張って11:48、南御室小屋のテント場に帰着しました。すでにして割とボロ雑巾。長かった・・・!!(この後登山口までまだ4時間もあると思うと本気で泣きそう!!笑)
抜群の燃費の悪さを誇る私はまたしても空腹爆発、昨日見かけた美味しそうなカレーに突進、しましたが・・・なんとそこでもプチ事件発生(写真キャプション参照)。それでもあまりにも空腹だったので、「カレーは飲み物」という言葉をそのまま体現するかのように、ツルッと一瞬で平らげちゃいました( ̄∇ ̄)
コースタイムを大幅にオーバーしているので、食後はテントで15分気絶したようにクイックお昼寝。ガバッと起きて大急ぎで撤収。テント場は早くも今夜お泊まりのチームに入れ替わっています。13:10南御室小屋を出発。一気飲みしたカレードリンクと15分の睡眠のおかげで、苺平までの雪道をワシワシ登り、苺平の先の雪が終わったところでチェーンスパイクを脱ぎ、さあ〜ここからは確かすごく歩きやすい道だったよねー?と思ったら、あららー、結構浮石の多い岩場や、こんなものすごい急坂あったっけ?というところも多く、疲れた体、途切れそうな集中力にムチ打ちながら下山しました。
長い、長すぎる、雲取の下部とか双六岳の下部くらいウザ長い!!とヘラズ口だの弱音だのを口の中で念仏のように繰り返しつつ(笑)17:02夜叉神峠登山口に帰着。上の方では1時間以上遅れてましたが、その後の頑張りより、なんとか予定より30分遅れの範囲で済みました。
二日間の大冒険、総距離22.7km、アップダウン2291m、歩数は51793歩。
冬の間はスキー、春先は低山登山の私には、久々のテント泊登山ということもあり、とにかく長くてハードに感じられましたが、楽しく思い出深い山行になりました。
印象に残った出会いとしては、2日目朝3:55にテント場を出発しようとしたら、1時に登山開始で下から登ってきた若者二人に遭遇したこと。あまりの早さに口あんぐりでしたが、彼らとはその後も何度も出会い、結局地蔵岳までのフルコースを日帰りで(!!!)成し遂げていました。超人すぎる( °o°)
私は今回初でしたが、2回目以降は確かにここは鳳凰三山じゃなくて鳳凰二山回ればいいなー、とやっぱり思いました!
あ、山梨県警にいただいたアミノ酸は下山時に大いに役立ってくれましたので、ここにあらためて「登山スキルのある人、山梨県警山岳警備隊受けてね!」と宣伝しときますね(≧∇≦)
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