2023.12.last 雲取山・三条の湯(1/2)

Stayed at the mountain hut “Sanjonoyu” situated on the way to climb Mt.Kumotoriyama. I love the atmosphere and the hot spring bath of the mountain hut very much.

昨年末も1年の締めは、雲取山に登ってきました。
東京都最高峰である雲取山。メジャーなのはやはり雲取山荘に宿泊するプランで、それももちろん素晴らしいのですが、今回は大好きな三条の湯の予約がまたまた取れてしまいました♡本当にラッキーでした!

三条の湯に行くには、丹波山村村営駐車場からそのまま雲取山に登るのではなく、まずは舗装路をひたすら下りまくります。標高にして200mも!(゜▽゜;) 。そこからお祭のバス停を経て、延々と舗装路を歩くこと40分。それでやっと!!登山口に到着します。
登山口に着いてもまだまだ山道にはならず、舗装とか砂利のだだっ広い林道歩きがなんと2時間半も続くのです。これが長い〜!ちょーうざい!!(笑)
眺めも単調なので退屈で山道より全然くたびれるし、まだ登山しているつもりもないのにお腹だけがやたら空いてくるっていう(笑)・・・ 
で、やっと山道に入るのが歩き始めから3時間という、ゆったりしてるのに苦行なコース。その後やっと山道に入るとめちゃめちゃしあわせで嬉しくて楽しいんですが、山道を歩けるのはたった30分。呆気なく三条の湯に到着しちゃうんですね〜(笑)。

三条の湯のロケーションはいつ見ても素晴らしく、下から歩いてきて渓谷の木々の隙間にテント場が見えてくると感激します。沢沿いなのでめっちゃめっちゃ寒そうだけど、大自然な感じがあってここのテント場雰囲気いいなあー!小屋はテント場よりだいぶ上にあるのでそれを見上げる感じもすごくかっこいいです(けど、トイレとか行くのは大変そう (^^;) )

そしてなんと言ってもここのお楽しみは温泉♡湯の花咲きまくりでとろんっとろんの泉質は神かがっております。しかも去年に引き続き今年も、私は誰もいない一番湯に突入できちゃいました。いえーーい!それを狙って頑張って登ってきたのです 〜(≧∇≦)
キンッと冷えた澄んだ空気。寒い寒い山の中で、誰も居ない静かな温泉で木々を眺めながら極上の温泉に浸ったら・・・って想像してみてください。もうもうもう、自分ごと液体になってお湯に溶けちゃいますよ〜♡

「三条の湯」はご飯が美味しいのも素晴らしく、自家栽培の野菜や自家製ロースト肉などをメインとした食事が朝晩出てきます。近所のKさんのように昔ながらの感じの山小屋ごはんと比べると、ここの心尽くしのおしゃれなごはんは感動的!

翌朝は、美味しいごはん、きれいなおふとん、最高の温泉のおかげで元気いっぱいで朝6:40、雲取山山頂に向けて出発。今回はお天気も最高で、ピーカンな上に 暖かく登山道に雪も全くなかったので、チェーンスパイクも不要なまま爽快に歩けました。が!ここで事件が〜!!!( ̄□ ̄;)!! 

三条ダルミまであと1時間というあたりで、一山超える感じで一回登ってから大きく下るポイントがあるのですが、そこを登っていたら上から4人の男性が下りてきて、「この先登りきった後の下りで道が崩落している、前を歩いていた若いカップルはその崩落した中を下りて行ったがかなり危険なのでやめたほうがいいと判断した、ここを引き返せば下の方に地図上で巻き道があるようなのでそこに行ってみるつもり」と教えてくれたのです。そう言われたらそうするしかないように思えたので、私もその方々(ソロの男性+3人のパーティー)について引き返し始めました。ところが地図で見てここが巻き道と思われるところまで下って来たら、なんと通行禁止のロープが貼られていてその向こうにも道らしきものは見えません。結構急な斜面でしたが、もうここを進むしか術ははないだろうと判断、私と仲間はロープを潜ってそこを登り始めました。しかし、道がないだけあってかなりアクロバットな展開に〜!上から下りてきた4人の男性は、私達が奮闘する姿を見て怖くなったのかついては来ず、やがて見えなくなりました。さあそこからが大変でした。とにかく急な斜面で、足元はサラッサラの土で全く引っかからずまともに立つことができません。足が引っかからないので自然と手で木の根や倒木につかまろうとするのですが、水分がなくサラッサラの土だからか、触った瞬間にふわっと取れちゃうものばかりでつかまるべきものがどれなのかわからない、て言うかつかまれるものがなーい!!一度、つかまろうとした大きな倒木がそれごとザッと浮き上がって谷底にズゥゥゥゥーーーーンッ・・・という地響きを立てて落ちていった時は本当にゾッとしました。まさにアリ地獄!!自分も落ちなくてよかった!!つい5分前までは足の立つ安全な登山道に居たのに、いきなり生きるか死ぬかみたいな大ピンチなシチュエーションに飛び込んでしまったと思い、ヤバイ、落ち着け、落ち着け、と自分に言い聞かせ、砂まみれになりながらもとにかく少しでも安全に見える方に、ちょっとずつちょっとずつ進みました。道なき急斜面に張り付いてジリジリ進む時間はやたらに長く感じ、無事足の立つところに戻れた時は本当にホッとしました!!よかったああああー!!あとで写真の時間を調べてみると闘っていたのはたった30分の出来事だったのですが、全くそうは思えない位長い長い時間に感じました。無事登山道に戻ると、なんと先ほど私にその先の道が崩落していると教えてくれた男性がひょっこり後ろから歩いてきました!?なんと彼らは道なき道を進む私たちを見て、あれなら上の方で見た崩落してる箇所の方がまだマシだと考えたらしく(笑)もう一度登って最初に目撃した崩落箇所を下りてきたようです。おそらく、てか絶対にその崩落箇所の方が私が体験したアリ地獄よりマシだったようです(あとで何人かに聞きました )。私が体験したあのアリ地獄はとにかくヤバ過ぎました!!というわけで私はすっかりワリ喰ったと言うかハメられた感すらありましたが、登山の行動は全て個人の責任。あの時崩落箇所まで実際に行って自分の目で確認しなかった私が悪いのです。
次回こういうことがあったら、人の話に流されず、実際に自分の目で確認してから判断しようと肝に銘じました。
ちなみに私が体験したアリ地獄ですが、後半すこーし足元が安定してきたときに撮った写真もあります。写真で見るとめっちゃのどかで全く危険な場所に見えません(笑)。心配してくださった方、ロープを潜った高遠彩子にオマエ何やってんだと説教してやろうと思った方は、その写真を見てなあーんだ、と思ってくださいませ(≧∇≦)

長くなったので前編はここまで。
後編で雲取山山頂に登頂しまーす。

5:30am 朝ごはん 私はしっかり食べないと動けないタイプなので、ごはんお代わりしてがっつりいただきました。あったかいご飯とお味噌汁、ありがたいですねええー!♡
いつも思うんですが欧米の登山者達は朝ごはんとか何食べてるんでしょうか。私は普段はお蕎麦を愛することに忙しすぎてごはんをほとんど顧みない生活をしているくせに(笑)運動前っていうといきなりお米食べたい派に変身!オリンピック選手が海外の遠征先でも自分たちでご飯炊いてるって、すごくわかります
温泉を出てお部屋に帰りましたが、なんだかストーブがつかなくて寒いので、最強暖房器具「おふとん」に入っちゃいます。16:15だけど(笑)
ごはんまであと1時間15分。待ちきれずにおやつもむしゃむしゃ食べました。帽子さかさまだよ(笑)
9:34am 三条ダルミから見た富士山の絶景
今日はこの後美しい富士山を眺めっぱなしのラッキーdayでした
本日は三条の湯まで3時間半のコースなのでゆっくり。
10:32、丹波山村村営駐車場を元気にしゅっぱーつ!
登山口のトイレに貼ってある張り紙。
雲取山は最短コースで往復10時間かかるので、日帰り登山するのはあまりおすすめできないお山です。それでも、行けるんじゃーん?と突っ込んできて帰りに日が暮れてしまい、帰れなくなる遭難者が後を絶たないので、こういう注意喚起があちこちでされています。
ちなみに私が今回登った三条の湯経由のコースは最短コースではないので、もう少し長くなります
最初はひたすら下りで、ここで200mほど高度が下がります。舗装路なので全く登山気分になりません
でも最初のうちはこんな眺めもあってきれい!
11:07 お祭のバス停通過
ハイッ 一応ここが登山口、です!でもこの有様・・・山道じゃないと全く登山気分になれません。せめて元気よく楽しくまいりましょう〜
11:46ゲートまでやってきました。でもこれを越えたからって山道になってくれるわけではなく、まだまだ林道が続きます
今日はピーカンだし例年に比べれば暖かく、登っていると小汗をかくほど。でとやっぱり日陰はさすがに寒くて、こんなに凍ってるところもありました。これは絶対に滑るヤツですね〜ツルンツルン確定、踏んではならじ!
沢沿いの林道を歩くので、橋がたくさん出てきます
まだ山道にも入っておらず景色の変わらない退屈な林道を歩いているからか、お腹ばかりが空いてくるのが情けない(笑)。せめて去年お昼を食べたポイントまでは頑張ろうと思って歩いてるのにそれが全然出てこない。お腹すいたよおおおお〜!
てなわけで11:07、歩き始めて2時間半で、まだ山道も歩いてないのにもうお昼にしちゃうもんね〜
ちなみにここはずーっと林道が続いているだけなので、休憩適地と言える場所はほとんどありません。ふっつー!の道端でいきなりどっかり座ってカップルヌードル食べる人(≧∇≦)
登山の日は化学調味料で強い子になる日!本日はあんまり売ってないけどお気に入りの鶏南蛮そば。鶏南蛮感はほぼありませんが、この蕎麦らしさの表現は笑っちゃうほど凄い 。日清さん、ちゃんとお蕎麦の味、しますよ! (≧∇≦)
食べ終わって歩き出したら、去年お昼休憩したポイントがすぐに出てきましたあ〜!もうちょっとだけ頑張って歩けばよかったかなあ〜。ここは少し道が広くなっているので比較的座りやすいです。とは言え、今日は人が少ないのか?私が歩いてる時間が遅すぎなのか?食べている間誰も通らなかったのでもうどこだってオッケーだった気もします
13:48
わーい、やっとここから山道に入ります〜
私は登山靴で舗装路を歩くのが苦手なので今日も警戒して靴紐を緩めていました。ここでしっかりと結び直します
この道を初めて見た時は驚きました。この九十九折りの道の美しい整備!!急斜面に作られた巨大な庭園のようです
ハテ、あの子は、なに??
工事中なのか、上から木が宙吊りになっていたりして、ちょっとおもちゃみたいな可愛さもあって不思議な仕掛けでした
この子ね、なんだかピカチュウみたいでやたら可愛かったんです。なでなで
14:15三条の湯のテント場が見えてきました〜
ここのテント場は沢の音に包まれ、高低差があり、木々の隙間から見える感じが雰囲気があって大好き
山小屋はテント場よりかなり上にあります。トイレに行ったりするにはちょっと遠いですね
あとちょっと♪わくわく♪
着きましたあーーー!大好きな三条の湯。
着いた時は小屋の方が薪割りをしていました。ここの温泉は源泉を薪で沸かしている貴重な温泉です
まずは受付〜
このようになっております。
「ごはんは晩ごはんも朝ごはんも5時半です」 (≧∇≦)
本日私の宿泊は「けやき」。
「三ツ山」の下の階のお部屋です
正面の扉がけやきの入り口。その上が去年ハンモックに揺られて遊んだ三ツ山のバルコニー。左下が小さい方の温泉(小風呂)。必然的にこっちが女湯になることが多いです
けやきのお部屋。綺麗で居心地がいいです
窓からの午後の日差しが気持ちよかったのでちょっと休憩。でもなぜかストーブがつかなくてて寒いので、もうお風呂行っちゃおう〜♡
温泉〜♡温泉〜♡温泉〜♡
うわーーい!一番乗りかも?
脱衣所もお風呂もとても綺麗です
ここの排水はそのまま沢に流れるので、洗剤類は一切禁止。私はお部屋でメイクだけ落として出かけました。
泉質はほんっとーーーーに最高で、湯の花咲きまくりでヌルスベとろんっとろん!!
もうどうなってもいいくらいしあわせでござる・・・(😭)♡♡♡
とは言え、一番だったからか?今日はかなりぬるいです。寒いので熱くしようと一生懸命下のピンクの蛇口を捻ってお湯を入れ、そこに張り付いていましたがなかなか暖かくなってくれません。うーん、困ったな。。と思っていたら、だいぶ経ってから、上の真っ白に見えるところに、「ぬるい時はタイマーで5〜10分加温してください」と書いてあることに気づきました( ̄∇ ̄)!!やってみるとなんの音もしないのですが(ボワッとか、ブーンとか言いそうなもんですが)お湯も入れ続けていたしそのうちになんとなくあったかくなってくれました
とろけるお湯がしあわせすぎました!!!
17:30 お待ちかねの晩ごはん!
山小屋とは思えないほどおしゃれで素敵なメニュー、何より心がこもっているのが伝わってきます、
自家栽培の野菜や自家製おかずばかりで、体に優しい美味しいごはんです。

ローストポーク、かぼちゃの天ぷら、しめじの天ぷら、ヤーコンのきんぴら、白菜の漬物、里芋と大根の煮物、生のヤーコン、ポテトサラダ、梅ジャム?
寒がりの私、偶然ストーブの近くの席に座れてラッキーでした〜
食堂にはこんなメニューもあります。ん!?あの鹿肉の燻製っての、気になりますね!?
鹿肉の燻製、こんな感じでした!いわゆる燻製香とは違う、ちょっと不思議なシャープな香りがしました
晩ごはんがとても美味しくて、私はゆっくり味わいたかったのですが、隣のテーブルの男性3人はさっさと食べ終わってお部屋に帰ってしまった様子。ところが10分くらいしたら、全員が両手いっぱいにお酒だのお菓子だのを抱えて、もう羽根が生えてパタパタ飛んじゃいそうにウカレまくって食堂に帰ってきてウッキウキで飲み会を始めたので笑っちゃいそうになりました。仲良しおじさん3人組、かわいかったなあ〜(笑)
晩ごはんを食べ終わったら歯を磨いて明日に備えてさっさと寝ます。
左の階段の上がトイレ、右が水場です 
歯磨き粉はもちろん使わずお水だけで磨きます。
20:00過ぎお部屋に戻り寝る支度。20:20にお布団に入り21:00頃に眠ったと思います
今朝は4:30に目覚ましをかけてありました。途中目を覚まし、すごくよく寝たと思ってもう4:00くらいかな?と時計見たらまだ22:30でめっちゃめっちゃびっくりしました(笑)
寒がりの私は寒くてその後も何度も起きちゃいましたが、テント泊に比べれば全然マシな暖かさだったと思います

朝は5:30に朝ごはん。
野菜たっぷり、彩りが綺麗な美味しいごはん♡
なんと食後に、小屋の方が全員に自家製干し柿をプレゼントしてくれました。すっごく大きくてゴージャスな干し柿でびっくり大喜び!!(みなさん大人しく受け取ってるのに私の喜び方が熱すぎました(笑))。これは今日携行食(という名のおやつ♡)としてあとで食べるんだあ〜楽しみ〜!♡
美味しい朝ごはんのおかげで元気もご機嫌もマックス!(本当ーーに単純(笑))
大ニコニコで6:40にしゅっばーーつ!
寒いのでニットキャップに上下レインウェア着用
三条の湯さんありがとう さようなら
また来まーす
今年は雪もなく快適。どっさり落ち葉が奏でるカサカサという音を聞きながら、歩きやすい登山道をガシガシ登ります
7:01 モルゲンロートに出会えました。素敵な朝の月
ここ、道が閉鎖されてていつも「アレ?どっちがルートかな?」ってなるポイントです。よく見ると私の背後に当たるところに道があります
7:19 健康よありがとう
美味しかった朝ごはんが体の中で燃えてくれてすっかり暑くなりました。上下来ていたレインウェアを脱ぎ、ニットキャップもハットに替えました
ここは少し開けたポイント。朝の月が綺麗に見えました
iPhoneのカメラでも月のうさぎが撮れちゃってすごい!
雪も氷もなくて歩きやすいなあ〜 楽しいなあ〜
今回初の富士山見えたあーー!感激♡
7:50過ぎ、上から引き返してきた男性たちにこの先の道が崩落していると聞いて私も一緒に引き返して下っているところ
これが、アリ地獄の中で比較的余裕があった時に撮った一枚。なんっっっにも大変そうじゃない、のどかな写真・・・(大笑)
8:28 やったあああああああーーー!ようやくマトモに足が立つ安全な場所に帰ってきました。よかった!!一時はどうなることかと思いました。落ち着くこと、集中することで頑張りました
しばらく行くと、去年チェーンスパイクを装着したポイントに出ました。去年はここから先が真っ白でしたが、今年は一切雪はありませんでした
アリ地獄から生還してみると、全ての道が信じられないくらい歩きやすくありがたく、目の前の景色がますます美しく見えました
ほんの小さくここだけ、氷がありました
あああーあるきやすい〜 ありがたい〜!ナンデスカこの天国みたいな道は〜!
9:34 三条ダルミに着きました。
富士山の絶景を見ながら、ここでちょっと休憩。
いつもは歩き始めて2時間で必ず休憩を取るようにしているのですが、今日はアリ地獄事件があったせいか、ここまで休憩なしで来てしまいました。プロテインバーをかじってエネルギー補給。
ただここは風が通り過ぎてすごく寒くて、ちょっと冷えてしまいました。警戒して上着着たんだけどなあ〜
この後いよいよ最後の激登りが始まるので、それであたたまれるかな??
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