Climbed Mt.Yakedake(2,455m) in Nagano. This is the mountain which my grandfather and mother had climbed several times in old days.I felt like I could meet my grandfather there.
焼岳に登って来ました。
標高2,455m、釜トンネルを抜けて美しい上高地に入るとまず目に入ってくる山です。大正池、田代池、穂高橋、河童橋と、上高地の各要所から見える山ですが、実は乗鞍火山帯で唯一の活火山としても知られています。
上高地から登れる山としては最もお手軽に登れる山なので、今回のように前日夜遅くまで用事があった時用に取ってありました (≧∇≦)
と言ってもコースタイムは休憩を入れて8時間弱。
上高地側から登って新中の湯登山口に降りたので、アップ1000m、下りは1200m、全部で26225歩でした。
上高地は私にとって、と言うより私の母にとって思い出深い地で、母は10代の頃、祖父と上高地帝国ホテルに長期滞在しては付近の山を登りまくるという登山少女でした。
槍ヶ岳3回、西穂2回、焼岳も2回登ったらしく、中には1人で登った山もあり!?我が母ながらビックリです。
私はこの世では祖父に会えず、一番会いたかった人が祖父なので、上高地や、特に上高地帝国ホテルに来ると祖父に会えるような気がしてなりません。
今回もその上高地帝国ホテル前を通過して(私は通過するだけ(笑))登山開始です。
田代橋を渡って9:30上高地焼岳登山口から元気に入山。焼岳小屋までは基本的にはなだらかな樹林帯で、もうお花もほぼ終わりかけなので割とはかどります(笑)。とにかくお花が綺麗だとめちゃめちゃノロノロ二なる私なので〜。
ただこのコースは数ヶ所ハシゴがあり、そのうち一つはかなり長いインパクトあるハシゴなので、高所恐怖症の方はヒーヒー泣きそうになってました。おじさんでしたけど(笑)。
いくつもあるハシゴは工事用の?既製品のアルミのハシゴをうまく使っているのもこのコースの特長でした。
2時間程で焼岳小屋到着。ここで一旦休憩してから先に進みます。焼岳小屋から森林限界となりいきなり景色が変わって、背の高い木がなくなります。中尾峠の手前の小ピークからまたまた景色が激変。ゴツゴツの岩の隙間の穴からモワモワ、シューシューと湯気が立ち!?なんと活火山焼岳の蒸気なのでした。ビックリ!
その煙のせいか辺りの苔は変色していて、ちょうど霧で眺望が何もなかったせいもあり地獄の3丁目感がヤバかったです(笑)。
中尾峠に下りてから先はまた植物の緑の世界、斜面を登りはじめますが、それもまたすぐ岩岩岩のグレーの世界に変わります。モワモワの湯気(このあたりは硫黄臭もするので注意)が岩を変色し、この世の果てのような霧の世界。その霧の中、はるか上を見上げるとうっすらと黒黒と聳える山頂は、はっきり見えるよりも迫力がありました。
このあたりは岩の性質が火山灰のためもろく、いつも登っているような岩場とは違って滑りそうな感じもあり、ゴツゴツモロモロの岩岩をひたすら乗り越えて、12:56ついに登頂〜!霧でなんも見えない〜!(笑)
焼岳北峰山頂からは美しい上高地が一望できるはずなので、何も見えないのは誠に残念でしたが、こういう日があってこそ晴れの日のありがたみが増すのである、と負け惜しみを言いつつ山頂で昼食です。今日はデザートに岩手産蕎麦粉使用の蕎麦フィナンシェも食べちゃうもんね。
13:45下山開始。山頂ではずーっと雲でほとんど何も見えませんでしたが、下山しはじめたらパァーーッと雲が切れ、すぐそこに緑の正賀池が見えた時は感動しました。そこからの下りは先ほどまでの霧中岩岩の世界から一変。雲も切れ晴れ渡り、紅葉始まりかけの草生い茂る美しい谷を下っていきます。見上げると南峰のおっそろしいような巨岩の塊が見えて、美しい緑の斜面との差がシュールでした。
このあたりはまあまあ急坂でしたがそのあとはずーーっとなだらかな道が続き(毎度のことながら下山は長く感じます)、最後ちょこっと急坂を下ったら、焼岳登山口の駐車場に下山となります。
しかーし、私はこの登山口ではなく上高地側から登りはじめたのでそこまで戻らねばならず、ここからが長かった〜!
中の湯まではショートカットの山道がありますが、そこから先は地獄の車道歩き〜!疲れた体で九十九折りのアスファルトの道を、延々と歩く・・・
最後林道とか車道歩きが長い山って堪えますよね〜
釜トンネル入り口の中の湯バス停までついたらもうくたびれてバス停に座り込んじゃいました。
今回は実は東京から行かれるすべての山域で天候が悪く、もう登山は諦めようかと思っていたのですが、北アルプス南部だけが局地的に非常に良いと、有料の山天気予報アプリが言うので、ホンマでっか〜?と言いながら焼岳につっん込んでみたのでした。しかし結果は雨こそ降られなかったものの、ほぼずーっと雲の中。眺望がほとんどなかったのは誠に残念でしたが、母から何度も聞いていた焼(やけ)についに登れて嬉しかったです。
帰りは松本市内のちょーーーーー大好きな温泉に入り、今回も大充実の一日でした。
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