Climbed Mt.Kisokomagatake(2,956m) in Nagano. Took the long trekking corse and also climbed Mt.Hokendake.
木曽駒ヶ岳に登ってきました。
長野県にある中央アルプスの最高峰で、標高は2,956m。しかしロープウェイで標高2,612mの「千畳敷駅」まで一気に登れてしまうというズルーイお山です(笑)。
千畳敷は「千畳敷カール」として名高い場所で、氷河の圧力によって岩盤が削られてできた広大なお椀状の地形。そこが一面、夏にはお花畑になります。
千畳敷だけを楽しむならパンプスでも行けちゃうくらいですが、木曽駒ヶ岳山頂まで行くなら登山靴が必要。ダイレクトに山頂を目指せば2時間ほどで登れてしまうので、初心者にも人気のコースです。私はさすがにそれでは物足りないので今回は濃ヶ池、八号目をぐるっと回って宝剣岳を経由して千畳敷に戻る周回コースにしました。休憩を入れて全体的で7時間45分くらいの行程です。
「駒ヶ岳ロープウェイ」の麓のしらび平駅まではマイカー交通規制があるので最後は30分バスに乗るしかありません。朝6:45菅の台バスセンター駐車場からバスに乗り7:15にしらび平駅到着。そこからロープウェイで一気に千畳敷駅に上がります。ロープウェイの標高差950mは日本一だそうで、乗っていて耳がきゅううーっとなりました。
ロープウェイを降りるとそこは雲海の上、氷河がつくった広大なお椀型の千畳敷カール。これから登る山々、歩く稜線が高く聳えて、迫力ある美しい眺めに圧倒されます。
この辺りで「宝剣岳登るんですか?」「エッまさか、私にはとても無理ですよ!」という会話が聞こえてややビビる私。今日最後に登る予定の宝剣岳はかなりの岩場らしく、私なんかが行かれるのかな〜とちょっと心配〜 (^^;)
まずはカールから乗越浄土までの急登を登ります。初心者にも人気なコースだけに、ここはとても混んでいて行列しながら40分、ゼーハーと登ります。乗越浄土まで上がるといきなり広ーい独特な景色が広がって面白ーい!だだっ広いところに宝剣山荘と天狗荘が見え、その向こうに中岳がぽこんとあり、木曽駒ヶ岳はその中岳の向こうにあるらしいです。
そして今一緒に登ってきたたくさんの人はほとんど全員そのまま中岳〜木曽駒ヶ岳山頂の方へ。私はぐるっと周回するので濃ヶ池方面へ向かいます。ここから突然周りに誰も居なくなり、そしていきなりの下りまくり!たった今せっかくゼーハー登ったものをすぐにまた下りまくるって、ほんっと登山って変人がやる趣味だわ・・・とか思いつつただただ下りまくります。この斜面も少しすり鉢状で、大好きなチングルマ第四形態や、枯れたお花達の名残がたくさん見られ、夏には素晴らしいお花畑であることが伺えました。最後ちょっと道が狭く急になり梯子なんかもあったと思ったら今度はやたら平らな道をダラダラと歩きます。この辺りから霧が濃くなり視界も悪かったので、いったいどんなところを歩いているのやらよくわからないまま進んでいくと10:16、濃ヶ池に出ました。どんな池かと思っていたら広い池はほとんど枯れていて水がなく拍子抜け。確かに、ここに来るまでにも駒飼の池というのもあったはずなのにどこだかわからなかったので、この辺りの池は干上がっているものが多いらしいです。静かな池の畔には休んでいる人たちが何組かいて、平和そのものの光景だったのですが、この場所はその昔悲惨な大規模遭難事故があった場所なので、とても不思議な気持ちでした。
濃ヶ池から八号目の分岐まで進むとそこからは一気に登り。かなりゴツゴツの大きな岩場もあって、意外といろんな表情が楽しめるコースです。登り切ると稜線歩きで、だんだん木曽駒ヶ岳山頂が見えてきて景色が楽しい〜。最後は頂上山荘方向と山頂に分かれる分岐を通り過ぎ、なだらかで独特な景色を楽しみながら12:30木曽駒ヶ岳登頂!すぐ眼下に頂上山荘、目の前に中岳や伊那前岳を望みつつ山頂でお昼ごはんにしました。
食後は頂上山荘まで下り、今度は中岳に登ります。中岳は本当にすぐ登れちゃう小さなお山ですが、ハイその後にやってくる宝剣岳はそうはまいりませんよ〜!
中岳を下って朝通っただだっ広い乗越浄土まで戻り、今度は宝剣岳へ。乗越浄土側から見るとそこまで高さはないのですが、めっちゃめっちゃゴッツゴッツの岩の塊であることには変わりはありません。最初はストックありで登っていましたが途中からそれどころではなくなり(笑)ストックは仕舞って四肢を駆使してよじ登りまくります。山頂付近はほんとーうに狭くて足場もなくてビビりました。下りも「マママママジかー!」ってなところが多くビビりましたが、鎖もピッカピカのがガッチリ付いていたし、慎重に一歩、一手を丁寧に進めば問題なかったです。
宝剣岳を終えてホッとしていると、目の前にはなにやら天国のようななだらかな美しい広い景色が??私死んじゃったんですかってくらいの眺めでしたが、その名も極楽平(笑)。最後はロープウェイ千畳敷駅まで一気に激下りして無事戻ってきました。
基本的に危ないところは嫌いで寄りつかない私。今回の宝剣岳はちょっとヒヤリとしましたが、短かったしとてもよく整備されていたので良い経験になりました。
帰りに行ったお蕎麦屋さんが久々にアラララ〜?という残念な感じで、そのダメージの方が大きかったかも(笑)
コメント