2023.08.early 仙丈ヶ岳

Climbed Mt.Senjogatake(3,030m) located between Nagano and Yamanashi. The view was amazing and I could see adorable Rock ptarmigans which is an endangered species.

初めて南アルプスの山に登ってきました。
仙丈ヶ岳、標高3030m。甲斐駒ヶ岳と並んで南アルプスを代表する名峰です。

南アルプスの山はやはり東京からだと遠いので、無理矢理日帰りできなくもないですがかなりのハードスケジュールとなってしまうのは避けられず・・・というわけで今回は前日長衛小屋にテント泊しての登山にしました。
長衛小屋まではなんとバスで行かれちゃうので、1日目はなんと何も登らずに付いた場所にテント張るだけ、あとは寝るだけ、「えっこれでいいの?」というスケジュール(≧∇≦)

1日目は14:20仙流荘発のバスに乗り北沢峠15:10着。長衛小屋へはそこから徒歩10分です。小屋で受付してテント張って、沢の流れの音に包まれ明日登る仙丈ヶ岳方面の山を眺めながらのんびり晩御飯。やっぱりテント村の雰囲気は下界にはないもので楽しいなあ〜!明日は3時半起きなので19時過ぎには就寝。

翌朝は見事に寝坊して3:50起床(笑)。ドッタバッタとテント内を片付け、朝ごはん食べて支度をして5:25テン場出発!本日はアップ1150m、コースタイム9時間30分の予定なので、本当はもっと遅く出ても下山は間に合うのですが、午後雨の予報が出ていたため早めの出発です。

最初はずっと樹林帯なので日焼けの心配がないのはよかったですが、結構コンスタントに急登が多く、しかも風がないので暑かったです(ババさま風がない〜!!(笑))。
道はしっかりと整備されていて歩きやすく、二合目、三合目、と細かく道標が立っているのがとても親切でした。
六合目あたりが森林限界。振り返ったらいきなり甲斐駒ヶ岳の超絶景が広がっていた時の感動と言ったら!!富士山も見えて、まだまだ山頂は先なのにこの時点でもう大満足してしまうくらいの超絶景。これから登る道、先に登って行く人がずーっと上まで見渡せるし、なんとずーっと下の谷間には今朝出てきたテント場も見えました〜!こういうのは下界ではありえないことで、山ならではの大好きな光景です。
ここから小仙丈ヶ岳山頂まではずっと急登でゼーハー。でもお花が結構たくさん咲いていてウサギギク、ゴゼンタチバナ、ハクサンフウロ、ミソガワソウ、セリバシオガマに大いに元気をもらいました。

8:10に小仙丈ヶ岳に登頂してから仙丈ヶ岳までは稜線歩きとなりますが、ここの岩場が部分的に結構険しく、年配のグループの方などよくこんなところを行くなあと感心してしまいました。
でもこのあたりはどちらを向いても絶景だし、今来た道もこれから行く道も全部見えていて、地形の美しさ、地球の美しさにずっと酔わされっぱなし。最後は稜線がぐるっとカーブして下はカールになっていて、そこでなんとたくさんのライチョウさん達にも会えましたー!可愛いお花もいっぱい咲いていて、登山の楽しさここにあり!といった感じの、最高のコースでした。

9:17仙丈ヶ岳登頂、山頂で頂き物のエッグタルトにパクつき、お昼ごはんはそこから一気に下った仙丈小屋のベンチで食べました。この辺りから早くも雲がどんどん出てきて、さっきまであんなに美しく見えてきた甲斐駒ヶ岳は雲の中に・・・えーん。
この下りに使った馬の背コースより、登りに使った小仙丈ヶ岳コースの方が眺めは間違いなく良いのでピストンすることも考えたのですが、雲で眺めはなくなってしまったのでこっちにしてよかった〜と結果オーライ。馬の背コースは小屋が多いのでトイレの心配がないし、こちらの方がやや緩やかなので下山の危険度も少なかったと思います。
五合目以降は今朝登ってきたコースと合流し、眺めのない急登をひたすら下る感じ。今日は午後雨の予報だったけど、なんとか降られずよかったー!と思っていたら、あと10分で登山口というところで降ってきやがりました!!ショックすぎ!!
その後かなりの雨の中でのテント撤収はエグかったですが、泥まみれなのでもう完璧に畳むことは諦め、全てだいたいで畳んでビニール袋に仕舞う戦法にしたのでいつもの3分の1くらいの時間で撤収できました。

バスに乗り仙流荘まで戻ってきたらいきなり文明社会。電波もあるし自販機もあるし、いつもいつも下山後のこの「山から降りてきたタヌキ」気分も楽しくて大好きです。
結局は2日目は9時間半のコースでアップ1150m、距離10.2km 、24757歩でした。
前泊すれば来られることがわかったので、今度は甲斐駒ヶ岳に登ってみたいなー!

9:17仙丈ヶ岳登頂ー!やったーー!
沢の音に包まれ、明日登る仙丈ヶ岳方面を眺めつつテント泊の晩御飯
いつも首に巻いてるのは首の日焼け防止のバンダナ。綿だと汗的にも紫外線防止効果的にもよろしくないのですがこれはポリエステルなのでバッチリです
1日目は14:20仙流荘発のバスで、北沢峠へ。こんな登山バリバリのいでたちですが本日はなんんにも登りません(笑)。変な感じー!
北沢峠。このバス停前にあるこもれび荘はとても雰囲気の良い山小屋に見えました
バス停から10分ほど歩くと長衛小屋のテン場が見えてきます。もう早くも酔っ払いとして完成して寝る気満々の人もいるのが下界とは違うところで面白い(笑)
長衛小屋にテントを張ってから、仕事のメールを送ってなかったことに気づき大慌て。電波を求めてバス停前のこもれび荘まで戻って来ましたがここでも拾えず。小屋の人に聞いて電波が拾える近くの尾根までプチハイキングしてきました。こもれび荘、雰囲気いいなあ〜
沢沿いのいいところにテントが張れたので、沢の音に包まれ、明日登る仙丈ヶ岳方面を眺めつつ晩御飯。今日は全く登山していないので、いつものカレーは自粛で珍しくビリヤニ。でもマグカップにはアマノフーズのビーフシチュー入ってます。美味しすぎて危険!!(笑)
19:18のテント場。私もスキンケアと歯磨きを済ませて、おやすみなさーい
翌朝は華麗に寝坊して3:50起床。4:22やっと空の端が明るくなり始めました
テント泊の朝ごはんは毎回大好きすぎるこのセット!!尾西のわかめごはんにセブンのとろっとゆでたまご。お肉類は毎回気分で変えています
おいしすぎる・・・!!私は食の感動が人より大きいのか、この朝ごはんの美味しさの感動をこのあと5時間くらい引きずります(笑)。ずっとこの美味しさを思い出しながら頑張って登ります。お昼ごはん食べてやっと忘れられます(笑)
5:25テント場出発!寝坊したので予定より25分遅れになっちゃった。あの奥に見えている方向に登っていきます。山の上からこのテン場が見えたので、後ほどその写真も出てきますよ〜
5:29、仙丈ヶ岳登山口には手作りのかわいらしい橋がかかっていました
登り始めてすぐに、遠くに北岳がちょこんと見えました。写真だとさりげないですが、実物はちょっとモルゲンロートっぽくて、神秘的な美しさに立ち尽くしました
5:59二合目到着。五合目の先までは眺めのない樹林帯をひたすら歩きますが、道標がまめに立っているのがとても親切で励みになります
6:34四合目通過〜
6:51五合目、大滝の頭の分岐点まで来ました。ここから私は真っ直ぐ進んで小仙丈ヶ岳を通過する左のコースを選び、ぐるっと周って右の馬の背コースから帰ってくる予定
7:14 どっひゃーーー!!
森林限界でいきなり絶景に出会いました。左が甲斐駒ヶ岳、輝く雲海を挟んで右は栗沢山、アサヨ峰と連なっています
美しすぎてもう山頂かってくらい感動。とにかく奥の雲海が眩し過ぎて天国に来たみたい。そして写真ではわかりづらいですが、手前の谷底に細長ーく、今朝出てきたテント場が見えたんです。面白いなー、あそこからこっちを眺めてたんだなー
これも写真ではわかりづらいですが、上の方までずーっと、歩いて行く人のカラフルなウェアが見えていました。山の景色って不思議と人がいた方が、大きさもわかるしあたたかみのある可愛らしい情景になるので好きです。大好きなミッシェル・ドラクロアの絵を見てるような楽しさ。
肉眼で見ても絵にしか見えないほど美しい雲海
高度が上がってくると見える雲海が大きくなってきてますます美しい
甲斐駒ヶ岳と雲海の絶景。谷底には今朝出てきたテント場も見えていてあがるぅ〜!♡
右上から時計回りに
ミソガワソウ、アキノキリンソウ、ハクサンフウロ、ウサギギク
ミソガワソウはラショウモンカズラと見分けにくいですが、お花の向きが一方向なのがラショウモンカズラです。
ハクサンフウロは場所によってやたらデッカくなったり背高のっぽになったりチビッとちいちゃかったり、環境によっていろんな子がいるのが自由な感じもするし健気な感じもするし、とにかくメッタメタかわいいです!!
ひんやりした風に揺れる赤い穂と富士山
8:10小仙丈ヶ岳登頂〜!最後急登続きだったのでゼーハー
小仙丈ヶ岳から仙丈ヶ岳を眺めたところ。楽しそうな縦走〜♡
少し下ったので仙丈ヶ岳が高くそびえて見えてきました。これからのルートとそこを登る人がぜーんぶ見えていて楽しい〜!♡
振り返ると今通過した小仙丈ヶ岳、その向こうに雲海と甲斐駒ヶ岳が見えます。夢のように美しい縦走ルート
仙丈ヶ岳山頂手前はカールになっていて面白い地形。ここからぐるーっと稜線を歩いて行って右端が仙丈ヶ岳山頂、人がたくさん立っているの、見えますか?右下のカールの底には仙丈小屋が見えていました(次の写真)
カールの底にある仙丈小屋。山頂登頂後あの小屋に下りてお昼ごはんの予定
絶滅危惧種ライチョウに今年も会えました〜!ライチョウの可愛さって本物見ないと伝わり辛いかもしれませんが、ずんぐりしていてドタドタトコトコ歩く感じがホントたまらん可愛さです♡
さあー仙丈ヶ岳山頂まであとちょっと!すぐそこに見えますが人の小ささを考えると意外と遠い?でも時間を調べるとここから5分で山頂に着いています。やっぱり近いじゃん!と思うのですが、登りっぱなしでお腹も空き始めてると5分は意外と長い(笑)
右上から時計周りに
ミヤママンネングサ、ミネウスユキソウ、イブキジャコウソウ、チシマギキョウ
ミヤママンネングサは初めて見ました!
ウスユキソウはやはり見るたびにときめきまくります〜♡
仙丈ヶ岳登頂ー!山頂すぐ下に見えている仙丈小屋まで降りてお昼ごはん、と決めていましたが、お腹空いて集中力途切れて下りで転ばないよう、ここでいきなり、頂き物のお菓子を食べます。雲上のクイニーアマン♡
山頂から見下ろした仙丈小屋。この時トレランの人が大量に来てびゅんびゅん抜かされました。ここだけの話、登山道でトレランの人に出会うのは苦手です。。
チシマギキョウとミヤマダイコンソウ
愛する愛するチングルマちゃん第四形態〜!!♡
仙丈小屋に着きました。ついさっきまでいた山頂が見えています
最近最もハマってるカップヌードルはコレ!!ココナッツミルクとレモングラスがたまりません〜♡
山ごはんはカップヌードルもカレーも、ドライ野菜をプラスして具沢山にするのが定番。
仙丈小屋の下は鹿避けの柵が張り巡らされ、ちょっと不思議な雰囲気
右上から時計周りに
シナノキンバイ、ゴゼンタチバナ、マルバダケブキ、コバノコゴメグサ、ブタナ、モミジカラマツ
マルバダケブキはかなり大きな花で、なんとなく咲きっぷりが大雑把というか大胆な上に、仙丈ヶ岳の下に大群で咲いていたので迫力がありました。
ゴゼンタチバナはその葉っぱもお花も形式美があってまるで日本の紋章みたい。お花が終わって葉っぱだけでも見つけちゃうくらい大好きな子です♡
11:22馬の背ヒュッテまで下りてきました。こちらのコースは小屋が二つあるのでトイレ休憩ができるのが利点です
馬の背ヒュッテ入り口。最近はオリジナルグッズに力を入れている小屋も多く買わないのについ見ちゃいます
右上から時計周りに
ヨツバシオガマとコバイケイソウ、トリカブトとマルバダケブキ、オトギリソウ、ヨツバシオガマ
オトギリソウはお花も可愛いんですが、つぼみが真っ赤なのがたまらなく!!可愛いのです〜
ここの分岐は間違えやすいポイント。強い気持ちで「大滝の頭」方向は、沢を渡渉します
下っていくと薮沢小屋がありました。あまりにもひっそりしているので「今は営業していないんだねー!」と大声で言って通り過ぎようとしたらバッチリ「営業中」の看板がかかっていて慌てました(笑)。でも営業中ってわざわざ書かないとわからない、窓もなく扉がビターーッと閉まってる小屋って珍しいと思うので、今になって興味津々(笑)
薮沢小屋から1時間20分、下りに下ってあとちょっとで登山口!というところでくたびれたので木の根に座って休憩。この直後にポツポツ降ってきて、やめてけれーー!!テントが濡れるぅーー!と急いで下山しました
13:33登山口に帰着ー!このポーズしないと帰った気がしないのでお付き合いください。さー雨降ってきたので急いでテン場に戻らなきゃ!
この時結構大粒の雨がガンガン降ってきました。
イヤーーン テントがビッチョビチョですぅ〜〜(;_;)!
もう疲れたしこんな雨の中テント片付けるのイヤなので開き直ってなぜかお菓子食べます!(笑) フンだ!
とは言え帰りのバスの時間もあるので意を決して上下レインウェア着込んで必死で撤収しましたとさ!
もうこんだけびちょびちょドロドロだとちゃんとテント畳むのは無理ってことで、ビニール袋に投げ込み技を使ったので、普段の3分の1の時間で撤収できちゃった!
いえーい、すごい?という、冷たい雨の中の力無き万歳(笑)
はい、上下ゴアテックス着込んでても気温が低いのでこの後この弱っちい人は盛大に冷えました。。(笑)
最後は雨でちょっと大変だったけど、登山自体は最高のテント泊登山でした〜♡
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