2022.07.late 南八ヶ岳縦走

Enjoyed traversing Minami-yatsugatake mountains. Wonderful views, beautiful alpine flowers and staying over night in the tent made me so happy.

南八ヶ岳縦走してきました。

一泊二日のテント泊旅で、
1日目は美濃戸から赤岳鉱泉までの北沢ルート、2時間の登りのみ。大好きな赤岳鉱泉にテントを張りました。ここの鉱泉のお風呂に入れるのは本当に感動の一言!
2日目は3時過ぎに起き、赤岳〜横岳〜硫黄岳と縦走して赤岳鉱泉に戻り、テント撤収して美濃戸に戻るロングコース。急登の岩場、鎖場、梯子も多く、朝5時から夕方5時半まで歩き詰め。
地蔵尾根から横岳に登るコースはひと月半前にやっているのでつい最近通ったばかりのところもあり、「いっけねまた来ちった!」と思いつつ闘いました〜!( ̄∇ ̄)

天候にも恵まれ、山好きには有名な赤岳天望荘から横岳方面を望む絶景も、やっとやっと観られて大感激。(今までは毎度霧に巻かれて何も見えず〜)

お花も期待以上に大豊作だったため、コースタイムを常にオーバーしがちではありましたが(撮りたいお花だらけで進まない〜)、人生最大量のコマクサの大群生に出会った時は本当に感激しました。その他ミネウスユキソウ、ミヤマオダマキなど、大好きな高山植物たちにたくさん会えて大満足。

赤岳鉱泉はごはんも美味しいので(あちこちで美味しい山小屋ごはんNo. 1に選ばれてます)、1日目夜はテントで食べず山小屋の晩御飯にしました。
メニューはなんとステーキorビーフシチューの日替わりなんですよ〜、山小屋とは思えない豪華さ!
2日目朝は4:30テントで、大好きないつもの朝ごはん。テントで食べるごはんってなんであんなに美味しいんでしょうね(≧∇≦)

大失敗と致しましては、私が毎回力を入れている「テント泊スキンケア」の洗顔系をまるごと忘れて心が折れかけました。(テント泊で顔が腫れ上がった経験もあり心配で(;_;))。鉱泉のお湯でジャバジャバ流して保湿するのみでしたが、意外にもトラブルは起きずホッとしました。

トラブルといえば一日め、登山を始める前にプチ事件が。美濃戸の駐車場で車を降りたらブヨの大群に襲われ、虫除けスプレーも全く効き目なく必死で振り払いながら登山靴履いたりしていたら見事3ヶ所ばかり刺されました。山にいる間は痒くもなかったのですが、東京に帰ってきてから脚に大きな水膨れを創作し始めまして、ついに皮膚科のお世話になることに〜。ところがその担当の医師も山好きの人で(山岳診療所の担当医だったことも!)山話を根掘り葉掘り聞いて話を脱線させては「アッ、お薬は、ちゃんと出すからね?」と面白い医師でした (≧∇≦)

右上から時計回りに、オニユリ、ハクサンイチゲ、オトギリソウ、シロバナノヘビイチゴ
これは二日目の朝。朝は見るからに元気!夕方のヨレヨレぶりとの対比が( ̄▽ ̄)
1日めは午前中雨の予報だったので異例ののんびりスタート。
直前にお蕎麦屋さんにフラレた苦い経験を胸に、13時に美濃戸から登り始めました〜
右上から時計回りに、サワギク、サラシナショウマ、テガタチドリ、オオバセンキュウ
キバナノオダマキ。
私はオダマキが本当に大好き。
うつむいて揺れる姿がたまりません。
2日目は山の上の方で真っ青なミヤマオダマキにも会えました♡
美濃戸からの北沢ルートはその名の通り沢沿いにあり、沢の右側を進んだり左側を進んだりで何度も何度も橋を渡ります。立派な橋が作られていてありがたい限り。
山頂が見えてきたー!明日縦走中に通る横岳です。
赤岳鉱泉に着きました。早速テントを張ってリラックス。汗だくだったのでこの後鉱泉に入って生き返りました〜!関西から来た登山グループ(30〜70代!)との湯船おしゃべりも楽しかった (≧∇≦)
夕食は山小屋食にしました。ここのごはんは他の山小屋と比べてもすんごい豪華で美味しい!今夜はビーフシチューでした。美味しいお肉ゴロゴロですごい〜。そしてこの時私はとても寒かったので、お代わり自由の豚汁がめちゃめちゃありがたかったです。
山では「歯磨き?ナニソレ」みたいな強者登山家が多いですが私は欠かしません
7:30pm. 今日はテントも少なくてひろびろ、のんびり
問題は私のスキンケア問題。クレンジング系を全て忘れたため鉱泉でザバザバ洗って保湿したのみ。白馬大池で山の水に当たって顔が真っ赤に腫れ上がって以来、毎回万全の準備&スキンケアをしてきたのに・・・さて明日どうなるか!?
明日は3時起きなので20時就寝。
朝ごはんは定番のコレ。タンパク質補給のためにお肉と卵を投入してるのですが、これが本当ーーに美味しい!
山に来るといきなり添加物祭の食事、おやつになりますが、山では便利で美味しいが一番大事。
5:10am赤岳鉱泉を出発し40分ほどで行者小屋に着きました。
赤岳鉱泉と行者小屋は、感覚的にあんまり標高差ない気がしちゃうのですが、この登りは意外とあります。
ゴゼンタチバナ
お花も葉っぱも美しい
派手さはないけど可愛らしい白系の高山植物たち。
右上から時計回りに、オオヤマフスマ、イワオウギ、ムカゴトラノオ、ヤブニンジン?
6:01am, 阿弥陀岳との分岐まで来ました
天突くような階段、というか勾配的にはほぼハシゴ!
手前に転がっている木は「元・階段」。山では土が流れてしまい障害物競走みたいになってる階段多いですが、こうやって整備してくださる方には本当に感謝です。
6:28am. 50分ほど一気に高度をあげたので、さっき居た行者小屋が足元に見えます
さあこれからが本番、上に見えるのが赤岳です。山頂まで登ったら、今度は左方向へ縦走します
一枚前の写真から左方向へ縦走すると、この写真真ん中右あたりのなだらかーなふくらみ、地蔵の頭に着きます。そのあとこの写真真ん中あたりから左方向へ高く続いている一連の山が横岳です。それを全部越えてもっと左に進むと今日の最終ポイント硫黄岳です
コマクサ〜!♡
なぜこんな土も見えない過酷な岩場にこんなにも可愛らしいものが咲くのか、何度見ても感動させられます。
朝露に濡れるコマクサ
タカネシオガマ
奥にはすごい山景色が見えていたのですが、お花に焦点合わせると明るくなって全然映らず残念
タカネツメクサ
こんな岩の隙間に突然花束のようにたくさん咲いて、アートのようです
イワギキョウ
ここは雲の上の世界
イワギキョウ
左の可愛い小さいお花はコゴメツメクサ
今回はヘルメットデビュー!
標高が高い場所は紫外線が恐ろしく強いのでフェイスマスクも欠かせません
岩場がんばるぞポーズ、でも意外と岩場は好きな私。
ゼーハーよじ登り、這い上がり続けて、最後この十字架みたいな分岐標が見えてくると神の救いに思えます
ここを登ればもうすぐ稜線!
稜線に出ましたー!
奥に見えるのが赤岳頂上山荘。
標高2899mの場所に建物があるって、すごいですよねえ〜
8:12am, 赤岳登頂しましたー!
この後は稜線歩きなので登ったり下ったりが続きます。
この赤岳山頂から地蔵の頭までの下りはややキツイので慎重に!
この長ーい鎖場を全部下り切っての達成感ポーズ。
鎖場は嫌いじゃないけど、長いのは流石に大変です。後ろor横向きで下りてきました。
9:36am, 地蔵の頭まで下りてきました〜
ついひと月半前にも来たのにねぇ (^^;)
ひと月半前は日帰りで南沢〜行者小屋〜
地蔵尾根コースでここまで来て、横岳まで縦走してピストンで下りました。
消耗してお腹空いてきてヘロヘロ気味の私。この後行動食食べて元気になりました!
イワベンケイくん〜
ひと月半前もここで会いました。ずいぶんおっきくなったね〜 (^^)
ミネウスユキソウに会えましたー!
キバナノニガナとイブキジャコウソウ
こうして複数の高山植物が身を寄せ合って咲いていると、まるで人が植えた花壇みたいで、その彩りに目を見張らずにいられません
ミヤマオダマキ
ハクサンシャクナゲ
横岳の手前にある石尊峰(せきそんほう)まで来ました!またまたお腹空いて手が上がりません!燃費が悪く大きいのに壊れやすいのは、アメ車と私です。この後また行動食食べて、奥に続く横岳頑張ります〜
石尊峰から見た横岳方面(長く続いている山です)。山頂に人が居るの見えますか〜?
10:52am, 横岳登頂!
いつもは演出のことが多いこのポーズですがこの時はガチです( ̄▽ ̄) 
頑張った〜!
ここでコマクサの大群生に遭遇!!
しかも幻と言われている白いコマクサにも会えてしまい我が目を疑いました。
え?ほんとに??
コマクサ大群生すごすぎ事件
コマクサ大群生すごすぎ事件
もうもうもう、今日はこれを楽しみにここまで頑張ってきました。
硫黄岳山荘の牛丼とカレーは、数ある山小屋の中でもトップの美味しさなんです!
生き返った〜!
コマクサの大群生
硫黄岳の火口の絶景。
今日は午前中霧でこの火口が見えなかったからと2回硫黄岳に登っているすごすぎるオジサマに偶然会いました。しかも桜平〜硫黄岳〜赤岳〜行者小屋〜赤岳鉱泉〜硫黄岳〜桜平って、本当に人間なんですか!?( °o°)
13:06硫黄岳登頂!
美味しいお昼を食べた後は大変機嫌良く元気になりました (≧∇≦)
硫黄岳から下って下って下りまくって15:45、赤岳鉱泉に帰着。
今日はテントが多くて山小屋も大賑わい。人がたくさん居て驚きました
赤岳鉱泉では30分ほどテントの中で死んだようにブチ倒れて休憩。
テント撤収後また昨日と同じく北沢ルートで美濃戸に下りました。途中植物博士のようにお花に詳しく目敏いオジサマお二人に遭遇。そこにコイチヨウランが咲いてるよ〜と教えてくれました。初めて見るので感激。葉っぱが1枚しかないからこの名前の珍しいお花です。ピントを合わせるのが非常に難しかったのですが、白っぽい小さな花と長い茎の足元の一枚だけの葉っぱ、見えますか?
紫ピンクのお花を集めてみました。
右上から時計回りに、チシマフウロ、イブキジャコウソウ、ホタルブクロ、イトシャジン。
最後はこういう車も通れる砂利道が続きます。これが疲れた体には長い〜。足の裏が痛い〜。
それでも最後まで青空とたくさんの花に恵まれ、最高に楽しい2日間でした。昨日は12000歩、今日は28600歩登り下りしました。
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